ウィスパーヴォイスの歌姫、キャシー・クラレが、日本先行発売の新アルバム「プリマベーラ」をひっさげ、27年ぶり2度目の来日を果たした。
「母語はフランス語。でも毎日フランス語とスペイン語とロマ語を行ったり来たりして生きてるわ。国籍はフランスだけど、Méditerranéenne(地中海人)と名乗るのが一番しっくりくる」と語るキャシーのフランス語には、南の明るいアクサンが聞き取れる。
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キャシー・クラレ『プリマベーラ』 自分なりのポップスを追求してきた彼女のブレない明るさ
「昔、渋谷でライヴをしたとき渋谷系なんて言葉は知らなかった。ロマといっしょに暮らす生活を送っていたんだけど、ある日ファンから“あなたの音楽が渋谷系に影響を与えたのよ”って聞いて。カヒミ・カリィのウィキペディアを見たら、私から影響を受けたと書かれているし、そうなの!?って驚いた。日頃欧州の音楽シーンに自分の居場所がないって思っていたんだけど、日本には私の音楽との沢山の共通項がある気がする。あまり深刻ぶらずちょっと遊び心があってカラフルかつアバンギャルドな音楽が多くて何か通じるものを感じるわ」